電気資格の最適なおすすめ取得ルート

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電気系資格は何が強いのか。出来る限りすべての資格を取得する。

電気系資格には工事、施工、管理と目的別に分けられており、互いの資格同士で受験資格の経験年数軽減や受験免除、はたまた受験パスになるものもある。

理想は全ての資格を網羅することが良いが、経験年数や年齢を考えると的を絞って取得計画する方が賢明なケースもある。それは各々が考えてもらって自分は何の資格を優先して目指すかを考えてほしい。

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資格取得ルート

今後電気noobが電気系の仕事を目指していくならば、下記ルートが理想と思う。

二種電工→実務経験を積みつつ一種電工→一種施工管理→電験三種

電気をあまり知らない入門者ならば受験資格の無い事が条件。受験資格の無い資格として、二種電工・一種電工・電験一種・電験二種・電験三種・エネルギー管理士になるが、一種電工とエネルギー管理士については合格後の免許申請(免状)の際に実務経験が必要なので省く。また、いきなり電験を合格するにはハードルが高いためこちらも省く。

よって、二種電工すなわち第二種電気工事士の合格を目指すのが自然の流れになる

受験資格も無く免状についても実務経験が必要としない二種電工は電気業界に立ち入る事が出来るキッカケになるかもしれない。僕は二種電工は受けずに一種電工を飛び級で合格しましたが、実務経験を積む関係上、二種電工は取得しておいた方が都合が良い。

ここで紹介する資格はすべて国家資格です。

第二種電気工事士(経済産業省)

受験資格:無し

受験内容:筆記試験・実技試験

受験頻度:年二回

受験難度:★☆☆☆☆  合格率 学科65% 実技65%前後

免状申請:申請のみで発行可

免状の効果:一般用電気工作物(低圧電圧600V以下)で受電している電気工作物の工事に従事する事が可能。電気工事法に定められており、一般家庭の電気工事はこの資格が無いと無免許工事となる。ただし電気工事士法で記載される「軽微な作業」は電気工事に含まれない。

この資格は工業高校生も取得する入門資格。というかほとんど学生かもしれない。機械関係・ビル管関係・プラント関係の仕事をしている人でも取得している事が多く、取得して損は無い資格。おすすめとしては二種を取りつつ、一種電工も取得が良。免状の申請について二種電工は合格すれば、都道府県に申請して取得可能。(一種電工免状申請の際に実務経験が5年以上必要なので、二種電工を取得していれば実務経験が付けやすくスムーズに一種電工を取得できる

学歴、実務経験も関係なく平等に資格を受験できるので、電気工事や電気関連の仕事に携わる人は誰もが受ける資格になる。

30代の未経験者でもまだ間に合うかもしれない。

二種電工取得して電気工事の会社へ転職→実務経験を積みながら一種電工免状取得→一級施工管理の受験資格の道が切り開けるので、施工管理・工事会社へステップアップ。この間最短で約6,7年か。施工管理の仕事は決して楽では無いが年収レンジは上がる傾向にあるから未経験でも取り敢えず二種電工取得を目指してほしい。もちろん電気工事を極めて工事会社として独立する事も可能だ。

他の資格への恩恵として一番メリットがあるのが一種電工の実務経験のつけやすさで、他に認定電気工事従事者(免状交付後3年以上の実務経験)、特殊電気工事資格者(ネオン工事)の受験資格、消防設備士一部の試験免除、消防設備点検資格者の受講資格、二級電気工事施工管理技士の受験資格(実務経験1年)がある。

第一種電気工事士(経済産業省)

受験資格:無し

受験内容:筆記試験・実技試験

受験頻度:年一回

受験難度:★★☆☆☆ 合格率 学科40% 実技60%前後

免状申請:実務経験要(以下に記載)

免状の効果:500kW未満の自家用電気工作物(中小工場や高圧受電)及び一般用電気工作物の工事に従事する事が可能。500kWというのは需要家設備の契約電力であり最近ではデマンド値とも言われている。免状が発行されれば先の工事はもちろんの事、1級電気工事施工管理技士の受験資格が得られることもあり、かなり高性能な資格である。ただし一種電工の免状申請に伴う実務経験が難しく以下に載せる。

一種電工の免状申請条件(①と②両方が条件)

①第一種電気工事士試験の合格

②5年以上の実務経験(学歴によって3年以上に短縮できる)

→実務経験として認められる工事内容

 電気工作物に該当する電気機器の工事

この実務経験の内容がとても複雑で、一般的に一番多い申請ルートが二種電工取得者が一般用電気工作物または契約電力500kW以上の自家用電気工作物の工事が実務経験に該当する。注意してほしいのは500kW未満の自家用電気工作物の工事は、二種電工免状だと実務経験にならない。(500kW未満は一種電工所掌で500kW以上は電気工事士法から外れる為。何とも不思議)

ただし500kW以上の自家用電気工作物は電気工事士法の外になるので二種電工免状で実務経験に該当する事ができるが、そもそも極端な話、500kW以上ならば電気主任監督の下で無資格者でも実務経験になれる。二種電工を取得せずにいきなり一種電工を合格した場合、必然的に500kW以上で電気主任下で指導を受けた工事が実務経験になる。(一般用電気工作物の工事が出来ない為)

二級電気工事施工管理技士(国土交通省)

受験資格:第一種電気工事士免状or第二種電気工事士免状及び実務経験1年or電験免状及び実務経験1年以上or学歴によって変わる所定実務経験

受験内容:筆記試験・実地試験(記述式)

受験頻度:年一回

受験難度:★★☆☆☆ 合格率 学科60% 実地45%前後

免状申請:事前に受験資格をクリアしているので合格後発行可

免状の効果:建設業法から建設業を行う場合、営業所ごとの専任の技術者として有資格者になれる。また、建設工事に必要な主任技術者にも認められる。本人にはあまり関係がないが、経営事項審査の評価対象になり、技術者数点数に選ばれる。(なんかかっこいい)

ただし二級施工管理から一級施工管理へのステップアップというよりは、一級施工管理の受験資格が無いから渋々二級を受けるという人が多いと思う。難易度的にも一級と大差はそこまで無いので、一級の受験資格があるならばそちらをオススメする。(一級でないと監理技術者資格がない)

ここでいう主任技術者:建設業法のはなし。電気事業法では無いよ。総額4,000万未満の下請けへの発注額(建築一式工事は6,000万未満)の有資格者。

2019年に受験をして、学科33/40点(82.5%)合格ライン60%

実技も合格見込み。

唯一買った参考書は↓で過去問のみ演習。電験の知識もあったので、学科については建築法規以外については問題無し。実地試験を5回くらい演習。

勉強時間は10時間程度。

一級電気工事施工管理技士(国土交通省)

受験資格:第一種電気工事士免状or所定経験年数

受験内容:筆記試験・実地試験(記述式)

受験頻度:年一回

受験難度:★★★☆☆ 合格率 学科45% 実地65%前後

免状申請:事前に受験資格をクリアしているので合格後発行可

免状の効果:建設業には無くてはならない資格。この資格があればとりあえず仕事には困らんし年収もそこそこ良い。(残業過多にはなるよ)なんといっても監理技術者への片道切符を得ることが出来る。(奴隷バンザイ)

仕事はハードだが、現場の勉強にはなるし仕事は体で覚えられる。ただし近年のニュースでもあるように過労死の可能性も出てくるので仕事はほどほどに。

第三種電気主任技術者(経産省)

受験資格:無し

受験内容:筆記試験

受験頻度:年一回

受験難度:★★★★★ 合格率 5〜9%

電気の登竜門。電気業界のみならず、IT関係など受験者多数。

2016年法規合格(無勉強)

2017年3科目全滅(無勉強)

2018年理論60点 機械75点 電力60点で無事電験三種合格。

自分の勉強時間は300時間くらい。ほぼ過去問演習で10年分を理論・機械は3周。電力については2周した。わからないところをほぼネットで調べてほとんど参考書は読んでいない。試験が9月第一日曜日に対して5月下旬に勉強を始めた。

電験については難易度が他の電気資格に比べて飛躍的に上がるので、時間に余裕が無いのならば捨てる問題を決めておく。

僕は静電、物理、電気化学、伝達関数等捨てた。

ちなみにこの資格60歳定年では終わらない。

独立するのも良し、契約で電気主任で働くのも良し、死ぬまで働ける。

エネルギー管理士(電気)(経産省)

受験資格:無し

受験内容:筆記試験

受験頻度:年一回

受験難度:★★★★★


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