変圧器の鉄損

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変圧器には鉄損と銅損がある。銅損は負荷電流によって変化するが、鉄損は負荷の大きさに関わらず一定になる。

変圧器の等価回路を書くと一次回路側に磁束が発生する励磁サセプタンス(b0)と鉄損が発生する励磁コンダクタンス(g0)がある。(正直サセプタンスとか覚えづらいんでb0でいいと思う)

励磁サセプタンス(b0)は磁化電流が流れる。(磁束を発生させる)

励磁コンダクタンス(g0)は鉄損電流が流れる。

変圧器二次側を開放した状態で変圧器を定格電圧で充電させた時に流れる電流を励磁電流と呼ぶ。(無負荷電流

起電力を発生させるためには磁束を発生させなければならないから、励磁電流によって磁束を発生させる。磁化電流はコイルに流れるので遅れ電流となり、鉄損電流は抵抗と考えられ有効電流(印加電圧と同相)となる。

このベクトルの和の電流が励磁電流となる。 ちなみに励磁電流は高調波を含んだ電流となる。

回路を見ると分かるが負荷に関わらず鉄損電流は印加電圧が一定ならば変化しない。

鉄損の損失はg0×V2(自乗)となる

起電力が発生する現象を電磁誘導の法則と呼ぶ。

e=-N×dΦ/dt

e:起電力 N:巻数 Φ:磁束 

電磁誘導の法則については改めて書きたい。

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